マグナ250 ブレーキキャリパーオーバーホール? 分解洗浄のお話
ピストン固着してたので磨いたりしたけど、引きずりは直らない状態で秋まで乗りました。 今宵はシーズン終了したので、キャリパーオーバーホールをしてみました。 2023年 文化の日
夏が来る前にキャリパーをはずして中を覗いてみると、ピストンの錆がひどく固着気味でした。サビたピストンを磨いて取り付けてみましたがいまいち改善されませんでしたので、今回はキャリパーの分解洗浄と部品交換を行いました。
まずはブレーキフルードをペットボトルに抜き出して再利用できるように保管しました。その後車体からキャリパーを取り外し分解していきます。上の画像までは順調に外すことができましたが、どうしてもこの部品が固くて動きません。タイヤレバーを使ってゴリゴリとごり押しをして何とか取り外すことができました。
ピストンを取り外すときにブレーキフルードの入り口からエアーを入れて。エア圧で抜き取ってみましたが外れたのは1個だけでした。もう一つは固着していたのかバイスプライヤーでガッツリと掴みこんでグリグリと引っ張りながら抜きました。
ピストンを抜き取れたら中野ピストンシールをフックでひっかけて外しました。再利用はしないので適当に外しました。その後はキャリパーシール溝クリーナーを使って溝の中を擦って掃除をしていきました。これはまるでキャリパーを耳かきしている気分です。キャリパーも気持ちよさそうな色していきました。
溝の幅はメーカーや車種によってさまざまでしょうから、このクリーナーもそれに合わせて使い分けられるように4種類に太さになっています。ちょっとバイクには狭くて厳しい感じもありましたが、専用工具なので使いやすさは間違いないです。
さらにキャリパーを綺麗にするために重曹を使ったウェットブラストを行いました。砂ブラストとは違いそれほど研磨力もないため、あまり綺麗になったような実感はありませんでしたが、小さい部品のメッキにはとても効果が手に取るようにわかりました。もちろん手に取って作業しているので、目視で綺麗になって行くのが楽しくなります。
こちらはストレート製のサンドブラスター 下カップ式 STRAIGHT/15-050 (STRAIGHT/ストレート)です。コンプレッサーに繋ぎエアー圧で吹きかけますが、薄いゴム手袋で作業すると指が痛くてどうしようもなくなります。ストレート製のものは調子良いみたいですが、中国製の安物はあまり強くないという話もあるので、ストレート製のブラスターがおススメです」。
個々の軸部もブラスター処理しようと思っていましたら、すっかり忘れて片づけてしまいましたので、鉄鋼やすりでゴリゴリ削り落としました。